【はじめてのお金の運用】まず最初に知っておきたい基礎知識


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お金の教養コラム
若木
こんにちは!
Financial College事務局長の若木です。

老後資金2,000万円問題のニュースを聞いて資産運用に興味を持った方や将来に漠然とした不安を感じた方も多いと思います。一方でそのように危機感を覚えた方でも、

  • なんだか難しそうだな
  • 資産運用ってお金持ちがやることでしょう
  • 損しそうで怖い

と考えてしまって結局何もしていないという方は多いのではないでしょうか?

実はお金の運用は基本的なことを抑えていれば難しいことはないですし、必ずしも大金が必要ということはないです。もちろん100%損しないということはあり得ないのですが、正しく行うことがあれば経済的な不安を解消できると思います。

今回は必要な知識や具体的な方法をお伝えします。「運用を始めてみよう」と少しでも思ったら、ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

お金の運用基礎知識

具体的な運用の方法に入る前にお金の運用に関して基本的な考え方や用語の意味について解説します。難しいことはあまりないので、一つ一つ覚えていきましょう。

そもそもお金の運用ってなに?目的は?

日々の生活に欠かせないお金。そのお金を「運用する」ということはどんなことだと思いますか?

お金は大きく2つにわけることができます。

  1. 守るためのお金
  2. 攻めるお金

です。

このあと詳しく解説していきますが、守るお金と攻めるお金をバランスよく運用していくことが大切になります。

「守るお金」とは当面の生活費や子供の教育資金、老後の生活費等などのように使う時期と目的がはっきりしているお金です。このお金は必要となるまでに定めた金額を貯めることが必要になるため途中で減らさないように気をつけるなくてはいけません。無理に運用して増やそうとするあまりに失敗して減ってしてしまわないように気をつけましょう。

ただし、ひとつ気をつけてほしいことがあります。それは、お金の価値についてです。

2019年10月に消費税が8%から一部の商品は10%に上がりましたね。この前後で自動販売機の飲み物が値上がりしたことに気づいた人は多いと思います。一昔前は100円だった飲み物も110円、120円、130円と少しずつ値上がりしています。

これらの値上がりの原因が消費税だというわけではないですが、物の値段は少しずつ上がっています。10本の飲み物と同じ価値があった1,000円が今では7本分の価値しかなくなってしまったというようにお金の価値が減ってしまっていますね。

 

お金の価値

 

このように物の値段が上がることでお金の価値が下がってしまうことをインフレといいます。

多くの人がお金を銀行に預けていると思いますが、今はそれだけではほとんどお金は増えないため、インフレに対抗できなくなってしまいます。「銀行に預けておけばお金はなくならない」というのは金額だけを見ればその通りですが、価値としては目減りしていくということには注意が必要です。

守るお金に対して、攻めるお金は自分が持っているお金から守るお金を差し引いたお金で、当面は使わない余裕資金等と呼ばれています。積極的に運用することで利益をあげてお金を増やしていくことを狙うお金です。こちらはイメージがつきやすいのではないかと思います。

守るお金をしっかりと守りつつ、攻めるお金を使ってお金を増やしていくということが「お金を運用する」ということなんです。まずは、自分にどういうお金がいくらあるのかと将来いくら必要になるかを整理してみると目標がわかり運用もしやすくなると思います。

 

これだけは知っておきたい専門用語

「実際にお金を運用してみよう」と思って、金融機関のHPや投資に関する書籍を読んでも難しいことがたくさん書いてあってやる気がなくなってしまいますよね。ここではお金を運用するにあたって基本的な用語を解説していきたいと思います。

代表的なものについて説明していますが、これを読むことで運用に関する考え方や最低限の知識を身につけることができますよ。

お金の3つの性質

実はお金には3つの性質があります。あなたの手元にあるお金はどの性質に近いものなのか考えてみてください。

お金の性質

①安全性

安全性とはいかに金額が減らないかを示す性質です。銀行の預金や債券は安全性が高いもので、老後の生活資金やお子さまの教育資金、マイホームの購入など時期と目標が決まっている物に対しては安全性が高いお金で貯めていきます。

②収益性

収益性とはそのお金を使ってさらにお金を生み出すことができる性質のことで、株式などは収益性が高いものになります。当面は使う予定のないお金を収益性が高いもので運用すると仮に損失となってしまっても取り返すことが可能です。

③流動性

流動性とはすぐに現金化することができるかどうかを示す性質です。銀行の預金などはすぐに現金化することができるため流動性が高いといえます。当面の生活費として使われたり突然のケガや病気等に備えるために今の生活費の3か月分ほどを流動性が高いものでお金を持っておくと良いと言われています。

 

これらの性質すべてが高いということはなく、『安全性と収益性』そして、『流動性と収益性』には以下のような性質が成り立ちます。

安全性と収益性

『安全性と収益性』の関係性

 

『流動性と収益性』の関係性

『流動性と収益性』の関係性

 

安全性が高くて収益性も高いというものはありません。これから説明するリスクとリターンの関係があるためです。この点に気をつけて運用するようにしてください。

 

リスクとリターン

リスクという言葉はお金を運用する上で何度も出てくる言葉です。一般的に「リスクが高い」というと、危険性が大きいことを意味しますよね。

  • 高齢者は重症化のリスクが大きい
  • 感染のリスクが高い

などの言葉はコロナウイルスに関するニュースで何度も耳にしていると思います。
お金の運用に関連するリスクという言葉は意味が違っていて、「不確実性が大きい」という意味になります。ちょっとイメージしづらいので具体的にしましょう。

例えば宝くじはリスクが大きいでしょうか?

2019年の年末ジャンボ宝くじの1等の当選確率は1/2000万分=0.000005%です。9.999995%の確率で外れるということなので、当たらないことが確実ですね。

当たらないことが確実ということは不確実性が低いということになり、不確実性が低ければリスクは低くなります。そのため宝くじはリスクが低いものであると言えます。

逆にリスクが高いのはコインの表裏を当てるような可能性が等分されているものです。当たる確率は50%なので、不確実性が高くリスクが大きいと言えますね。

一般にリスクが高いものは予想が立てづらいため、多くの人が避ける傾向があり、以下のような関係が成り立ちます。

 

リスク

 

このようにリスクが大きいものはその分大きな利益を期待することができる分、大きな損失を生む可能性を含んでいて、逆にリスクが小さいものは利益も損失も小さくなります。この関係のことを「ハイリスク・ハイリターン」、「ローリスク・ローリターン」といいます。

このように聞くとローリスクなもので運用したいと考えていませんか?

もちろんそれは悪いことではないです。しかし、ローリスクな運用のみを続けていると限られた利益しかあげることができません。

リスクを取らない選択を続けてしまうと、一部の運用しか行うことができません。一部の運用しか行っていないとお金の運用の大部分を経験することができないため将来の不確実さがいつまでも残ってしまいます。不確実なままでも結果としてうまくいけば良いですが気付いた時にはあなた自身では背負いきれないほど大きなリスクになってしまうかもしれません。

今、このタイミングで運用に挑戦することで様々な経験をしてみましょう。仮に失敗したとしても、やってはいけないことがわかったという意味で少しだけ将来の不確実さを減らすことができます。リスクや失敗を恐れずにぜひ積極的な運用をしてみましょう。

 

金利

マイナス金利政策など言葉を耳にすることは多いと思いますが、辞書的には、①貸金・預金に対する利子・利息 ②元金に対する利子の比率・利率という意味です。お金の運用に関して言えば運用した金額(元金)に対して得られた利益の比率と考えてください。

例えばあなたが定期預金で100万円を銀行に預けたとして、1年後に利息がついて106万円口座にはあるとします。6万円の利息を得ることができたことになりますが、元金100万円を使って6万円の利益を得ることができたので、金利は6万/100万=6.0%ということにになります。

金利

どうでしょう、イメージはつきましたか?では金利が0.002%の場合は同じ条件だと利益はいくらになるでしょうか。

100万×0.002%=20円の利益になります。

ちなみにこの6%と0.002%という金利の数字は、銀行のバブル期の金利と今の金利です。昔は100万円預けていれば、年間6万円の利益になっていたのに対して今は20円にしかなりません。

多くの人が親御さんから「銀行に預けておくように」と言われたことがあると思います。昔はそれでも十分にお金を増やすことができたのだと思いますが、いまはほとんど増やすことができません。それにも関わらず消費税の上昇など物の値段は上がってきているので、今の金利で銀行に預け入れておくだけが正しい選択なのかというとそうではないような気がしてきませんか?

 

コスト

コストという言葉は聞いたことがある言葉ではないかと思います。費用や原価といった意味で使われます、お金を運用する上で生じるコストとはどのようなものがあるでしょうか?

例えば以下のようなものが該当します

・税金
・解約手数料
・取引手数料

数十円程度のものから数万円かかるものなど様々なコストが発生しますが、せっかく運用によって利益をあげることができてもコストが高いものを選んでしまうと利益が少なくなってしまいます。

コストは利益が出る/出ないに関わらず確実に発生するので、利益が出ていないのにコストばかりかかってしまうような運用をしてしまうと損する一方です。

運用するときには前述のリスクと合わせてコストにも考慮することで運用の成果を上げることでできます。

 

単利と複利

金利に関連する言葉として単利と複利という考え方があります。例えば、100万円を1年間に10%の利益が出るように運用して、10万円の利益を得たとします。この10万円と元々あった100万円をどのように運用しますか?以下のどちらかになるのかなと思います。

①100万円だけをもう一度運用して、10万円は他のことに使う
②利益が出た10万円を合わせて、110万円としてさらに運用に回す

このうち、①が単利、②が複利での運用です。以下に単利と複利で運用しづつけた場合の金額をグラフにしてみました。

単利と複利

単利と複利での運用結果を比べた時、始めの5年間くらいは大きな差がないですが、10年後から差が開いてきて、20年後には2倍以上の差になっていることがわかると思います。このように複利で運用することで多くの利益を得ることができますので、お金の運用は長期間で考えることが重要です。

 

お金を運用する具体的な方法

お金を運用する方法は世に様々ありますが、ここでは代表的なものをいくつか説明します。何か興味を持ったものがあったら1つでも良いので新しく始めてみてくださいね。

預金

預金も運用と言われると驚く人もいるかもしれないですが、立派な運用方法の一つです。特徴としては「安全性が高い」、「流動性が高い」ことがあげられます。

一般的な普通預金や定期預金は預金保険制度の対象になるため、1つの金融機関あたり、1,000万円までが保護されています。もし仮に銀行が破綻してしまってもあなたの預金は上限の範囲の中ではお金が減ることはないので安全性が高いといえます。

また預けている金額もすぐに現金化することが可能なので流動性も高いといえます。その一方で、安全性が高くリスクが小さいため収益性はかなり小さくなっています。

最近は普通預金、定期預金だけでなく外貨預金をはじめとする色々な預金ができるようになっていて、リスクの大小、引き出しのタイミングなど様々な預金種類があるので、興味を持った方はそれらの口座も開設してみると良いと思います。

 

株式

株式とは企業がお金を集めるために発行する証明書のことです。企業は株式を買ってもらうことで資金を集め、その代わりに株式を持っている人(株主)に対して利益の一部を配分しています。これを配当金といい、配分するタイミングは企業によって異なります。

株式自体を売買することが可能で、その値段を株価といいます。株価は企業に関連するニュースや景気の流れ、国際情勢、政治など様々な要因で常に変化していますので、売買するタイミングによって利益や損失が発生します。

株価の変動

株価が安い時に購入し、高くなってから売ることで利益を得ることができますが、高い時に購入して安くなってから売ってしまうと損失が発生してしまいます。このように売買するタイミングによって利益も損失も発生しうるためタイミングの見極めは重要です。

損失が出るときに最悪のパターンは企業が倒産してしまうことで、株式の価値がなくなってしまうことです。購入した金額すべてが損失となってしまいます。

このように株式は不確実な要素が多いためリスクが大きく安全性は低い分、収益性は高いです。流動性はその株式を買いたい人と売りたい人が程よくいれば高くなるのですが、買いたい人がほとんどいない株式は換金することができないため低くなってしまいます。

 

株式の取引には証券口座が必要なので興味がある方は証券会社で開設してみてください。売買するときには手数料が発生するので先ほど説明したコストも考慮に入れて自分に合った証券会社を見つけてみてくださいね。

たくさんあってよくわからないという方は以下の証券会社が良いと思います。手数料が安く、初心者の方でもわかりやすい工夫がたくさんしてあります。

・SBI証券
https://go.sbisec.co.jp/account/sogoflow_01.html?id=id01

・楽天証券
https://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/rakuten_g/flow/

債券

債券とは国や自治体、企業がお金を集めるために発行する証明書です。発行元に応じて、国債・地方債・社債などと呼ばれます。株式と似ているところもありますが、以下のような違いがあります。

・お金を貸していることになるので定期的に利息分のお金を受け取れたり、設定された期限が訪れた時に元本と利息を受け取ることができる
・利子の金額があらかじめ定められているため、安定して利益を得ることができる

債権の仕組み

債券は発行元の国や企業の信用力に応じて価格が変化します。日本の国債は信用性が高いため安全性、流動性ともに高くなりますが、その分収益性は低くなります。

それに対してアルゼンチンのようにデフォルトを繰り返している国の債券は安全性が低い分かなり高い金利が設定されているので収益性はかなり高いです。しかし、破綻した場合には元本が返ってこなくなりますので注意が必要です。

債券の取引も証券会社の口座を開設することで可能になるので、株式の購入と合わせて検討してみてください。

 

投資信託

投資信託とは、多くの投資家から少額の資金を集めることで大きな資金としてまとめ、そのお金を元に専門家が株式や債券などに投資して運用する商品です。専門家の運用成果に応じて投資家に利益が還元されます。

投資信託の仕組み

株式などを自分だけで買うには数十万円かかるものもあり、まとまったお金が必要になるのに対して、投資信託は1万円からでも始めることができます。少額で始めることができるのでとっつきやすく感じる方もいるのではないでしょうか。

専門家の運用結果に応じて利益が決まるため時には損失となってしまうこともあります。加えて専門家への報酬はこの利益に関わらず発生するためコストも一定数は発生してしまいます。

専門家がどのように集めたお金を運用していくか方針をまとめた「目論見書」というものが公表されているので投資信託を始める時にはよく確認しておきましょう。

 

不動産

不動産による運用とは住宅や店舗など建物を購入して人に貸したり、値段が上がった時に売却することで利益をあげることができます。

不動産売買の仕組み

この利益に加えて不動産を運用することで節税を行うことができます。不動産所得では利益が出ていても、それ以上の金額を「減価償却費」という実際にお金が出ていったわけではないのに必要経費として算出することができる費用があることで会計上は赤字になることが多いです。

所得税などの税金を計算するときは、この赤字分をお給料による所得に合わせて計算するため税金を計算する元になる金額を減らすことができ、税金が少なくなるというメリットがあります。

さらに不動産運用の大きなメリットとして、管理に手間がかからないことがあげられます。
管理自体を管理会社に任せることにより、故障修理の手配、入居者との折衝やトラブル対応などを管理会社が行ってくれるので、時間を拘束されることはあまりありません。時間の拘束がないので働きながら運用することが可能なのではないでしょうか。

不動産では様々なリスクがありますが、一番最初に思いつくのは「空室になったら収入がなくなってしまうのでは?」ではないでしょうか。基本的にはその通りです(管理会社によっては保障してくれるところもあるようですが)。しかし、都内の空室率がどのくらいあるかはご存じでしょうか?

平成30年の総務省の調査によれば都内の空室率は10.6%となっており、年々増加しているものの低いといえるのではないでしょうか。

平均値なので人が集中する物件であれば収入が途切れることはないですし、空室があったとしても数か月程度なのでその分のお金を確保しておけば十分リスクヘッジすることが可能です。

メリットは様々ありますので、十分に調べた上で物件を購入して不動産の運用をしてみると良いと思います。

 

FX

FXとは「Foreign Exchange」の略で「外国為替証拠金取引」という意味で使われています。他の運用のようにお金を何かの物に変えて運用するのではなく、お金を別の通貨のお金に両替することで利益を得る運用方法です。

あなたは海外旅行などに行くときに円をドルに両替したことがありますか?その時、1ドルが何円だったか覚えていますか?

実は1ドルが何円なのかは常に変化していて、これを為替レートといいます。為替レートが「100円で1ドル」の時に1万円を両替すると(手数料を除けば)100ドルになりますし、この100ドルを「110円で1ドル」のときに円に戻すと11,000円となって1,000円分の利益が発生します。これがFXで利益を出すための基本的な考え方です。

FXの事例

FXの大きな特徴としてレバレッジというものがあります。レバレッジとは本来のお金の数倍にあたる金額での取引ができることで、リスクは大きくなる代わりに、リターンも大きくすることができます。

実際に持っているお金以上の取引をすることになるので損失が発生したときには元金以上の損失となる可能性もあります。その場合は自分の持ち出しで精算することが求められてしまうため金額によっては借金を背負ってしまう人もいるようです。取引するときには十分気をつけて行いましょう。

 

年齢別(タイプ別)にみるお金の運用のやり方

これまでお金の運用のための方法を見てきましたが、数が多すぎてわからない…と思う人も多いと思います。お金を運用する上で考えるべきポイントをタイプ別にまとめてみたので、これらを参考に自分に合った投資のやり方を探してみてくださいね。

20代の方

20代の方は社会人になりたてで、収入がまだ少なく少額での運用しかできないと思います。周りにお金を運用している人はほとんどいなくて、どこか他人事のように感じでしまうかもしれません。しかし、20代からお金の運用を行うことには以下のようなメリットがあります。

・長期間での運用により複利の強みを活かすことができる
・比較的自由な時間が多い
・経験を積むことができる

早ければ早いほどお金を運用する上では有利です。

20代の方にはイベントが多く、自己投資などにお金を使ってしまうことが多いのではないでしょうか。目標を持って少しずつでも積み重ねていくことが大切です。

まずは運用にお金を使えるように収支を見直してみると良いのではないでしょうか。収支を整えることができれば少しずつ貯金をできるようになり、余剰資金を増やすことができるようになると思います。その余剰資金を使って少しずつでも運用することを始めてみてください。

 

30代の方

30代になると昇進、結婚、出産など多くのライフイベントがある年代で、収入が上がる一方、マイホームの購入資金や教育資金、老後資金など将来に向けたお金を確保することが必要になってきます。

あなたの場合は何にいくら必要なのか考えてみると良いと思います。目標金額が定まることで、どんな金利のもので運用する必要があるか計算することができるので迷うことなく運用できるようになるのではないでしょうか。

毎日の生活や趣味を楽しむためにお金を使うことも大切だと思います。それらのお金を確保した上で家計に影響を与えない範囲の金額で運用を始めてみてください。20代の方ほどではないものの十分長期間での運用が可能な年代です。少額でも良いので運用を始めて、継続することで生活環境を整えるのに役立てていきましょう。

 

40代の方

40代の方は30代の頃から引き続き、様々なことに備えてお金を確保する必要がある年代です。会社では責任ある立場になり収入は多くなっている方も多いと思いますので預貯金に回せるお金が多くなってきているのではないでしょうか。

これまで貯めてきた預貯金すべてを運用に回すのはやりすぎですが、20代30代の方には厳しい金額であっても40代の方なら運用に回すことができるのではないでしょうか。

20代、30代の方と比べると時間があるわけではないので多少のリスクを取りに行く運用が必要になりますが、まとまった金額で運用を始めてみると利益の幅も大きくなるので老後の生活資金やお子さんの教育資金などを確保するには十分な期間があると思います。

目標となる金額と取るべきリスクを判断しながら運用に挑戦してみてくださいね。

 

お金の運用を学ぶ3つの方法

お金の運用をより詳しく知りたい方や、自分に合うお金の運用が見つからない方はご自分で学ぶことも可能です。ここでは自分で学ぶための4つの方法を紹介します。

方法1.書籍

本屋に行けばお金の運用に関する本はたくさんあります。その中でもお勧めしたいのが以下の2冊です。

バビロンの大富豪

お金の勉強って具体的に何したら良いのかわからない
気付いたらお金を使い切ってしまってて毎月カツカツで貯金なんて考えられない

といった方におススメの一冊です。

本の中で進められている、収入の1/10は貯蓄に回すという考え方の効果は絶大なものです。この考え方が遥か昔からあったということに驚きですが、ずっと語り継がれるくらい効果的なものなのでぜひ一度読んでみてください。

お金の話だけでなく、仕事の捉え方についても言及されているので、読むと仕事を前向きに捉えることができるようのになると思います。

若木
動画解説もありますよ!

・お金のIQ お金のEQ

タイトルの通り、お金にはIQとEQという二つの側面があります。

  • IQ:Intelligence Quontient(知能指数):お金を稼ぐ術を多く知っている
  • EQ:Emotional Quontient(感情指数):お金を使ってやりたいことのビジョンや貢献が明確

の二つです。

お金のIQが高くてもEQが低ければ周りからの賛同を得ることができず、短期的にお金持ちになったとしても他者からの協力を得ることができなかったり反感を買ってしまうため長続きすることができません。ドラマなどでもお金に執着するあまり不正を働いてしまったり、他人へ横暴な態度を取る悪役はよく見ますよね。そういった人たちはお金のIQが高くてもEQが低いと言えるでしょう。

EQが高くてもIQが低い人はお金を使って多くの人に感謝はされますが、自分のためにお金を貯める方法を知らないためお金を貯めることができず長続きすることができません。
面倒見が良いけど、必ず損するタイプの方って周りにいませんか?そういったタイプの人たちです。

一般にお金の勉強というとIQを高めるためのものがイメージされやすいですが、EQも同様に高めることがより重要なのです。

これらの説明はこの本の一部分なので興味があればぜひ一度購入して読んでみてください。
そうすることでお金に対する正しい理解ができて、人生の満足度を高めることができるはずです。

若木
こちらも動画解説もありです!

紹介した2冊はお金に対する考え方を中心に取り上げている書籍です。

もちろん個別の運用方法について詳しく解説した本や節税に特化した本など、お金に関する書籍はたくさん発売されています。時間があるときに読んでみてぜひご自分にあった一冊を見つけてみてくださいね。

方法2.セミナー

本に書いてあること以上のことを知りたい方や講師の方に質問したい方はセミナーの参加もおススメです。

「不動産セミナー」のように、一つの運用方法に特化したセミナーや、「初心者の方向け」など様々なセミナーが各地で開催されています。最近はWEBセミナーなんかもありますね。

いきなり上級者向けのセミナーに参加すると専門用語だらけで内容が頭に入ってこなくなってしまうので、はじめは簡単そうなものや一つの運用方法に特化したものに参加してみるのが良いと思います。

方法3.友人

実際にお金の運用をしている友人がいればその方に教えてもらうのが一番の近道です。
その方の実体験を元にした話を聞けますし、なによりあなたのことはよくご存じなので適切なアドバイスをくれるはずです。一人でやるよりも友人と情報交換しながらやった方が成功する確率が高いですし、途中で投げ出してしまうこともないのではないでしょうか。

友人や家族といった近しい方にお金のことを話すのは気が引ける方も多いと思いますが、もしかしたら友人も同じような悩みを抱えていたり、あなたが友人の悩みを解決することができるかもしれません。ぜひ積極的にお金に関する話をしてみましょう。

 

最後に

お金の運用に関して少しは興味を持てたり、不安を解消することはできたでしょうか。資金と目的に応じて必要なリスクを取ることが重要で、リスクを取らないこともまたリスクなんだということに驚いた方もいるのではないでしょうか。

「いつまでに」「いくら」のお金が必要になるかといった目標を持って取り組むことで、必要になるリターンがわかり、リスクを評価することができます。目標なく闇雲にお金を増やしたいという考えで運用すると適切なリターンもリスクもわかりません。その結果、自分には大きすぎるリスクを背負ってしまったり、甘い話に騙されてしまうかもしれません。

そういったことがないように気をつけながら、自分の資産状況や生活スタイルに合わせてベストな方法を見つけていってくださいね。