
もくじ
今話題の格安SIM・格安スマホとはいったいなにか

まずはあなたの利用状況や料金明細などの現状を確認して欲しいです。
オプション、通話料、課金、データチャージなど知らずに増えてしまっているもの、不要なものはありませんか?なぜ毎月の支払い額がこの金額なのかや現状の利用状況を確認してくださいね。
現状の利用状況を確認された上で固定費を削減できる手段の1つである格安スマホ・格安SIMとはなんでしょう。まず内容を理解する上で知っておきたい用語を説明します。
知っておきたい用語1 格安スマホとは
まず格安スマホについて説明します。低価格のスマートフォン(端末)と格安SIM(通信プラン)のセットのことです。格安スマホとは大手通信会社に比べて月額費用が安く利用できます。

格安スマホとは?
格安スマホは低価格のスマートフォンが中心となっています。その端末に対し、SIMカードも、データ通信料金の抑えられた格安SIMが組み合わされているため、docomoやau、SoftBankといった携帯大手3社のプランよりも大幅に料金が抑えられたプランが多いのです。
なお、格安スマホは低価格でもハイスペックな端末が多数あります。よく使われる機能に絞っていて海外メーカーによるコストパフォーマンスの高さが低価格につながっているので、値段は安いのはクオリティの低い端末というわけではありません。
携帯大手3社のスマホでは、毎月の通話料金が割引や定額になっていてその料金分がすでに含まれているプランが多いです。そのため、あまり通話を利用しない人は割高になります。一方、格安スマホは通話料金が始めからプランに組み込まれていません。あまり通話をしない方はその分の料金を安くすることができます。
あなたの通話の利用状況を確認してくださいね。もちろん通話をよく利用される方は格安スマホ・SIMでもオプションをつけることもできます。
知っておきたい用語2 格安SIMとは
つぎは格安SIMです。「格安SIM」は、格安の料金で利用できる通信サービスです。サービス提供各社によってさまざまなプランがあり、あなたの利用スタイルに合わせて最適なコースを選ぶことができます。

格安SIMとは?
前述しましたが「格安SIM」とスマートフォンを組み合わせれば、「格安スマホ」になります。
格安SIMは大手携帯会社の通信サービスを安く仕入れ、人件費・店舗運営などのコストを抑えているため消費者に安く提供できるのです。
知っておきたい用語3 MVNO、MNOとは

MVNOとMNOの相関図
MNOは総務省から周波数帯700MHz帯~28GHz帯を割り当てられており、それら回線網を自前の基地局(設備)を介してユーザーにサービスを届けています(自社の基地局をもっています)。電波の割当状況は下表になっています。
周波数帯が割り当てられておらず自前の基地局(設備)などを持っていません。MNOから回線の一部をを借りてユーザーにサービスを届けています。(回線をかりています)
つまりMNOは自分の基地局があるため維持費などのコストがかかりますがMVNOはレンタルしているのでMVOよりコストを抑えられるため私たちユーザーに安く提供ができるのです。
メリットとデメリットについては後ほど説明しますね。
携帯に関する現状はどうなのか

これまで用語について説明してきました。では現状の携帯業界どのようになっているのでしょうか。そして携帯料金はどのくらい払っているのでしょうか。各統計から現状の通信業界の状況を考えていきたいと思います。
日本における通信事業者のシェア・通信料金はどうなっているのか
総務省の電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和元年度第2四半期9月末)によると、2019年9月の「移動系通信の契約数における事業者別シェア」はこのようになっていました。
グラフによると2019年9月には1位はNTTドコモで37.6%、2位はKDDIで27.7%、ソフトバンク22.1%でMVNOは12.6%です。大手キャリア3社がほぼ独占していることがわかります。
また、総務省の平成30年情報通信白書によると固定電話は年々減少していますが、移動電話(携帯)は年々増加していることがわかります。
移動電話の2017年だと年間100,250円になっています。月額は平均8,354円支払っていることになります。(100,250円÷12カ月=8354円)。毎月1万円の出費と考えると高いと感じるのではないでしょうか?
MVNOのシェアの増加や大手キャリアの料金値下げがない限り、通信料がなかなか下がらないことが考えられます。
海外と比べて日本はどうなのか
これまで日本の現状をみてきました。では海外の携帯料金と比較すると日本はどうなのでしょうか。
海外と日本では料金プランなども異なりますが興味深い統計がありましたので比較をしてみたいと思います。
参考資料 総務省「平成28年度電気通信サービスに係る内外価格差に関する調査」
1.調査対象サービス :携帯電話(スマートフォン、フィーチャーフォン)、FTTH1 、IP電話2 、固定電話3
2.調査対象都市 :東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ソウルの6都市
3.調査対象事業者:海外の各都市は最もシェアの高い事業者を選定(平成27年12月時点)
上記の国のシェアが最も高い事業者で比較したようです。前述したように日本で1番シェアが高いのはNTTドコモでしたよね。
これから下記で3プランの各統計を引用します。
これらからどう感じられましたか?
どのプランでも、1位がニューヨークですが2位は東京(日本)になっています。
海外と比べても日本の通信料が高い方であることがわかります。
1万円近い料金を毎月支払い続けるのはかなり大きな経済負担だと感じませんか?
携帯料金の意識調査結果 皆はどう思っているのか
さて日本の携帯利用者の皆さんは携帯料金に関してどのように思っているのでしょうか。
意識調査からみていきましょう。
野村総合研究所の「携帯電話料金に関する意識調査結果」によると、携帯電話料金について59%が高いと思っており32%が料金に納得していないと回答しています。
次はMNO(大手キャリア3社)を利用する理由をみてみましょう。
MNO(3大キャリア)を使う理由が1番の理由は「ショップでのサポート」になっています。しかし「特になし」が34%もいることもわかります。
メリットがあるから高い使用料金を払い続けるのは理にかなってます。ただなんとなく高い料金を払い続けるのはもったいないと思いませんか?
格安SIM・格安スマホのメリットとデメリットとは

では、格安SIMや格安スマホにはメリットもデメリットもあります。万能なサービスってないですよね。
記事の冒頭でもお伝えしましたがあなたの利用状況によってかわってきます。あなたの使用用途・利用状況を確認しよく検討してくださいね。
格安SIM・格安スマホのメリット
まずメリットからみていきましょう。
MVNO(格安SIM・格安スマホ)のメリットは以下になります。
大手キャリアだと月々の携帯代は6〜7000円は当たり前、本体価格も割賦で支払っている場合には1万円を超えるという人も少なくないですよね。 格安SIMでは月々1000円台、もしくはもっと安い金額で運用することも可能です。私は楽天モバイルを現状使っておりますが月額1000円台となっております。 ②シンプルな料金体系 大手キャリア(MNO)だと○○割や○○オプションなどが適用されよくわからなくないですか?MVNOはプランがシンプルとなっているため、わかりやすいです。 ③通話プランが選べる 大手キャリアの場合、スマートフォンを契約するとかけ放題の音声通話サービスも契約する必要があります。普段通話はLINEなどの無料通話アプリを使うという人にとっては、かけ放題サービスはあまり意味がないのではないでしょうか? 格安SIMであれば、かけ放題などの音声通話サービスなしで音声通話ができるSIMを契約することも可能です。「電話を受けるためや緊急の時のために電話番号は欲しいけど、日々の生活ではあまり電話をしない」という人であればより契約をシンプルに安くすることができます。 言葉だとわかりずらいと思うので、「LINEモバイル」さんを事例として紹介します。 基本料金プランが大手キャリアと比べてシンプルでわかりやすいと思いませんか? いかがでしょう。比較検討してみるのも良いと思いませんか? つぎにデメリットをみていきましょう。残念ながらデメリットもあります。 ・格安SIMではキャリアメールが使えない キャリアメールとは、ドコモは「~@docomo.ne.jp」、auは「~@ezweb.ne.jp」、ソフトバンクは「~@softbank.ne.jp」というアドレスのメールのことです。 しかしGmailやYahoo!メール、「~@icloud.com」「~@me.com」などは問題なく使うことができます。 ・LINEの年齢認証ができない場合がある LINEは通常通りつかえるのですがLINEのID検索がつかえません。ただQRコードでの登録などID検索以外では問題なく使うことができますよ。 ②データ通信速度が安定しないこともある 前述の通りMVNO(格安SIM)は自前の基地局をもたず大手キャリアから一部を借りています。なので時間帯などによって通信速度が遅くなる場合もあります。 ただ動画を高画質で視聴したりしなければ格安SIMでも通常利用するにはほとんど問題がないと思います。 私も実際に格安SIMを使っていますがほとんど不便に感じたことはありません。利用料は安いですし多少はしょうがないのではないでしょうか。 ③店舗が少ないのでサポートを受けずらい 大手キャリアに比べ店舗数がすくないため対面でのサポートが受けずらいかもしれません。ですが、携帯ショップに行くのって年に1回あるかどうかじゃないですか? MVNOでもコールセンターやチャットで相談ができるので、特に不便を感じることは少ないのではないでしょうか これまでの説明で格安SIM・格安スマホがどのようなものなのか少しでも伝わったでしょうか? あなたの利用状況などを確認し格安SIM・格安スマホにしたいと思った場合どのような手順で行えば良いのでしょう。これから簡単にですが手順を説明させて頂きます。 まず、スムーズに乗り換えられるように事前に準備があります。 ①SIMフリーまたはSIMロック解除済みの端末 大手携帯電話会社の端末は「SIMロック」というロックがかけられてます。格安SIMでは同じ会社の回線しか使用できません。既存の端末でのSIMロックの解除は検索や大手携帯電話会社に問い合わせで手続きをする必要があります。はじめからSIMロックの解除をする必要がない端末が「SIMフリー端末」です。SIMフリー端末は、家電量販店や端末メーカーのオンラインサイトなどで購入できます。 ②MNP予約番号 電話番号を変更せずに乗り換える場合は、「MNP予約番号」が必要です。 MNP予約番号には最大15日間の有効期限があり、過ぎてしまうと乗り換えの手続きができなくなってしまいます。MNP予約番号の取得手続きは、格安SIMを申し込む直前にしましょう。 大手携帯電話会社ごとにMNP予約番号を取得する方法が異なるので、あなたが利用している「携帯会社名 MNP番号」と検索してみましょう。簡単にできる方法がでてきますよ。 ③クレジットカード 支払いですが銀行の口座振替に対応している格安SIMは一部です。原則として本人名義のクレジットが必要となります。 もしあなたが携帯端末も携帯会社の変更する場合の手順になります。 自分のスマートフォンの使い方に合った格安SIMの会社を選びます。会社が決まったら、手続きに必要なものを確認・用意をします。 手順②端末・新しいスマートフォンを選ぶ ご自身でスマートフォンを購入する場合は、契約予定の格安SIM会社で動作確認済みのスマートフォンを購入する必要があります。契約予定の格安SIM会社でスマートフォンを販売している場合は、同時に購入できて便利です。 手順③格安SIMを申し込む 準備が整ったら申し込みをします。格安SIMと同時に、スマートフォンも購入する場合は、この時点で申し込みをします。 つぎは、端末は現在のままでSIMのみ乗り換える手順です。 自分のスマートフォンの使い方に合った格安SIMを選んで、申し込みに必要なものを準備します。 手順②端末・既存のスマートフォンの確認する 今利用しているスマートフォンをそのまま利用する場合は、契約予定の格安SIM会社で動作確認済みのスマートフォンであるかを確認する必要があります。また利用予定のスマートフォンがSIMフリーでない場合は契約する回線によってはSIMロック解除が必要です。格安SIM会社のサイト上で確認できるようになっています。 手順③格安SIMを申し込む 確認・準備ができたら申し込みます。 あなたの利用状況からMVNO(格安SIM・格安スマホ)とMNO(大手キャリア3社)と検討してみてどちらがあなたにとって良い選択なのかを考える価値はあるのではないでしょうか。
LINEモバイルさんサイトの料金プランをみてみましょう。
これだけで大丈夫?と思った方、MVNOでも利用状況に応じてオプションをつけることができます。格安SIM・格安スマホのデメリット
格安スマホ・格安SIMに乗り換えて携帯料金を安くするには
乗り換えの手続き前に必要な準備とは
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)とは、携帯電話会社を乗り換えても現在使用している電話番号をそのまま引き継げるサービスです。 手続きの際には、現在の携帯電話会社に発行してもらった「MNP予約番号」が必要になります。端末もSIMも乗り換える場合
端末を乗り換えないでSIMのみの乗り換える場合
この際、手持ちの端末が契約予定の格安SIM会社で動作確認済みかどうか確認が必要です。格安SIM会社のサイト上で確認できるようになっています。MVNO(格安SIM・格安スマホ)とMNO(大手キャリア3社)と検討してみてはいかがでしょう
突然ですが、あなたは携帯料金を毎月いくら支払っていますか?
携帯料金に関しては現在菅首相が「携帯料金の値下げ」を改革の1つとしてあげられ、NTTがドコモを完全子会社化するなど通信業界や政府の今後動向がきになるところです。
現代において「スマートフォン=生活必需品」といっても過言ではありません。ただ皆さんの負担になっているのはその携帯料金ではないでしょうか?
もし毎月支払う携帯料金を少しでも安くすることができれば、固定費が削減でき資金に余裕ができますよね。
例えば、毎月10,000円支払っている場合1年だと120,000円です。しかし毎月5,000円に削減できた場合1年だと60,000円ですみます。長期間続けるとより削減効果は大きいですよね。
「スマホ代、もう少し安くならないかな」と思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、格安スマホ・格安SIMを活用して支払う料金を安くする方法についてご紹介していきます。もし、あなたが高い料金を支払っていて少しでも安くしたいと考えているのであれば参考になるかもしれません。