投資詐欺の見抜き方5つのポイント_怪しい話をもらったらここをチェック


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お金の教養コラム

貯蓄から投資へ

の号令の下、日本にも投資に関する情報が増えてきました。
というより、不動産投資をはじめ元からたくさんあったけど
一般の人も目にする機会が増えてきたって感じかな。

いまやCMでもよく流れてくる投資や資産運用という言葉
でもそれにくっついてくるイメージは決まって
怖い
怪しい
騙されそう

つまりは詐欺にあうのではないかという不安。

2000万問題が出てるが、FCでは8000万から1億というお金が必要と思われる。

貯蓄よりも投資を勧めているが、
ハイリスクハイリターンを勧めているわけではない。

ひとりひとりがポートフォリオを組んで
目標に達する適切な投資を選んでいきましょう。

しかし、そこで一番のリスクになってくるのは「詐欺」。

そこで今日のテーマは「投資詐欺」について。

 

投資詐欺とは

ほかの詐欺との比較

投資詐欺とは事業や株式など架空の投資案件を持ちかけ、お金を騙し取ること

平成21年度の投資詐欺被害総額と被害者数は
被害総額 1654億2000万円
被害者数 5万4000人

ちなみに、この年のオレオレ詐欺(振り込め詐欺)は
被害総額 95億8000万円
被害者数 7156人

投資詐欺の被害額って、いかに異常かが分かってもらえたかな。

なぜ騙されるのか?

でも、なんでこんなにも詐欺にかかる人が多いのでしょう?

結論から言うと

投資詐欺は信用のある人から来る

から。

つまり、詐欺に遭う人のほとんどが、
自分が信用している人から話を聞いている。

長年付き合いがある人や、普段お世話になっている人とかね。

そして、詐欺に遭うそのほとんどが投資経験が少なく、
投資(お金)の判断基準を持っていない。

もちろん、その投資案件自体を判断できないから、
その人の信用で大丈夫だろうと思い込む。

経験上、投資詐欺は何人も人を通じて行われるケースが多く

あなた(被害者)←先輩 ←友人 ←友人 ←友人 ←仕掛人(いい人)

って感じ。

だから先輩も、その友人も
「俺も被害者だ!」とか言う始末。

仮に、有名人とかが絡んでても、その人自身が騙されてたり、
ほとんど利用されてると思った方がええ。

事実、史上最大の投資詐欺と言われる
米ナスダックの会長、バーナードマドフ氏が巻き起こした詐欺にあった有名人としては

映画監督のスティーブン・スピルバーグ
ハリウッドスターのケヴィン・ベーコン
ゼネラル・モーターズのマーキン会長など

本当にすごい人達が被害にあっています。
※バーナードマドフの詐欺については「総被害額6兆円!見抜けないと人生が破綻する投資詐欺の有名手口_投資詐欺案件事例集」を参照

「信用」色々

仮に直接会った人からでなくても、信用を得ることはできる。

例えば有名な「円天」っていう詐欺では、
信用を得るために有名人を何十人も使って宣伝しとった。

松方○樹、松○しげる、美○憲一、研ナ○コなどなど…

他にも「いつかはゆかし」なんかも、広告費に多大な資金を投じて信頼を獲得していった。
※『一億円は貯められる』というキャッチコピーでTVやネットにガンガン出てたから記憶に残っている人も多いのでは?

『そもそも詐欺』と『結果詐欺』
詐欺とひとことで言っても、大きく分けて二種類ある。

それは『そもそも詐欺』と『結果詐欺』

 

そもそも詐欺と結果詐欺

そもそも詐欺:読んで字のごとく、そもそも最初から詐欺してやろうという魂胆で、事業(のように見せているもの)をスタートさせ資金集めを始めたところ。

結果詐欺:はじめはちゃんと事業を成功させようと頑張っていた。
でも途中から資金繰りが立ち行かなくなり、このままでは経営破綻…
やむなく、新たに預かった資金を運用に回すことなく古い投資家へ分配
自転車操業が始まり、そのまま破滅の道へ…

『そもそも詐欺』は、気を付ければ見抜ける
なぜなら詐欺をやるべくして組み立てたスキームだから、そこには不自然さが存在する。

投資家たちを惑わせ、騙そうとする『見せ方』だったり『お金の流れ』がある。

これを体系立てたのが後述する投資詐欺の見抜き方なので、
「なぜこういう見せ方をするのだろう」という詐欺師視点から考えてみると面白いしより深く理解できると思う。

問題は、『結果詐欺』のほうだ。

詐欺を完璧に避けることは無理
僕の所へ相談に来る人は良くこう言います。

相談者「北田さん、詐欺に引っ掛からず効率的にお金を殖やす方法はありませんか?」

北田「……ありません。」

相談者「何故ですか?」

北田「それは、、、お金を殖やす(=リスクを取る)以上、お金が無くなることもあります。」

「例えるなら、車を運転するけど絶対に事故をしない運転方法を教えて下さい。と言ってるようなものです。」

「事故が嫌なら、運転しないいでおきましょう。運転したいなら、事故は覚悟しましょう。」
のどちらかです。

上記のように、運用を運転に例えるなら、

利回りが低い=低速運転
利回りが高い=高速運転

しかし、低速だからといって、事故をしないわけではありません。

つまり、詐欺に引っ掛かるのはしょうがないんです。

誤解がないように付け加えると、詐欺は遭った後いかに被害を最小にし、その経験を今後にどう活かしてゆくか、が大切なのであって、詐欺に遭うことがいけない事ではありません。

しかし殆どの人は、詐欺に遭わないこと(失敗しない事)ばかりに意識を向けるので、何度も詐欺に合うんです。

だって、本質は詐欺に遭わないことじゃないですからね。

だから損得ではなく、
『自分に必要なものを選択し、それによる経験を重視すること』

投資詐欺の見抜き方
とはいえ、やはり避けられる被害は避けるに越したことはない。

実は投資詐欺は

たった5つのポイントを知るだけ

で見抜けるようになります。

これさえ覚えておけば、ほぼ100%投資詐欺に遭うことはありません。

断言します。

 

投資詐欺の見抜き方

今回はあなたに「ポンジ・スキーム」を見抜くポイントを伝授します。

それは、、、、

1、高利回りである

2、少額から投資可能

3、毎月配当

4、紹介料が高い

5、イレギュラーな契約

ではひとつずつ詳しく見ていきましょう

1、高利回りである(30%/年~)

支払いは利益から出すのだとすると、その前には税金の支払いが必要になってくる
なので、税金を引いてから当該の配当を支払うとなると、実際は
「どんだけ利益出てんねん!」
って話になってきます。

なので年利30%あたり超えてくるようなモノは
計算をすればロジック的にありえない
ということが理解できると思います。

でも
「これは今までにない画期的な運用法だから」とか言われ
内に秘めた欲望を煽られ「もしかしたら…」と、表面的な数字にだけ目がくらんでしまう。

そして、そもそも僕が
高利回りモノが成立しないと思っている一番の理由
それは

もし仮にそんな利益を出せるものを作れるとしたら
わざわざお客さんに高利回りで出しません

という話なんです。

本当に高利が出ているのなら、なぜわざわざほぼ見ず知らずの人たちにそんなにばら撒く必要がありますか?
高利回りで配当を出し、もし少しでも利回りが落ちたら、まぁ親の仇のごとく騒いできますよ。

わざわざそんなリスクをおかしてまで「高利回り」の設定をしなければいけない理由があるんでしょうね。

2、少額から投資可能(数万~数十万)

「これくらいならいいか」と一歩目のハードルを極端に低くして
多くの人たちを巻き込もうという意図が透けて見えますよね。

当然、ひとはすぐに信用なんてしないですから
まずは10万、20万と、なくなっても良いかなと思える程度の金額で引き込み
配当をきっちり払い、信用を作ります。

そして
「あれ?もしかして本物かもしれない…」
「これは元金をもっと増やしたら…」
と皮算用を始め、追加をしていってしまう。

運用側の視点で考えてみてください。
仮に10億の案件があるとして

ひと口10万円の顧客を10000人抱えるのと
ひと口1000万の顧客を100人抱えるのと

管理する側としては、どっちが楽だと思います?
10000人分の顧客管理システムなんて、管理維持費用だけでバカにならないでしょう。

小口にすればするほど、顧客管理の煩雑さは倍加していきますよね。

とするとそこには
少額にしなければならない(売れない)理由があるわけです。

3、毎月配当(1~10%/月)

こちらも、②『少額から投資可能』の理由と同じです。
毎月振り込み、運用が上手くいっているように見せかけ
じわじわと信用をつける。

毎月お金が口座に入ってくると
運用が上手くいっているように錯覚するものなんですよね。

そんな状態で半年もお金が入り続けてきたら
「これはしっかりしてる!今までのモノとは違う!」と
どんどん追加するようになってしまう。

こちらも、運用側の視点から考えてみましょう。
毎月配当を支払わなければいけないということは

配当分のお金を、運用している資金から一旦引き出し
各顧客の口座へ振り込まなければならない。

そんな、毎月、30日ごとに運用資金を大きく変動させ
手間もかかるようでは
運用しているお金たちを充分なパフォーマンスで働かせるのって難しいと思いません?

振込手数料だって、顧客が増えれば増えるほどバカにできない金額になってくるでしょう。

4、紹介料が高い(1~5%/月)

これが、詐欺案件がある一定規模を超えると爆発的に広がるワケです。

信用が付いた頃に友人紹介の話をして、周りの人を巻き込ませる。

自分自身も配当金が入ってきていてウハウハだし
そこに紹介すれば感謝されて謝礼も入ってきたら…
そりゃ「紹介する!」てなりますよ。

自分が100万しかやってなくても、仮に1000万紹介が出せれば
それだけで毎月10~50万の紹介料ですからね。

これも①の理由と同じで
紹介者にそんな沢山の金額を吐き出すことができるなんて
(もし本当に運用の利益なら)どんだけ利益出せてんねん!

って、僕なら考えます。

騙されてる側が騙す側に回ってしまっている…かもしれません。

5、イレギュラーな契約

信託されていない

実はこれが、投資詐欺に100%共通するポイント。

【お金を預ける仕組みになってる】

相手(会社)にお金を預けると言うことは、
「全て相手側に依存して、任せる」
ということ。

つまり、ほんまに事業をやってんのかも、
ほんまに返す気があるのかも、わからへん。

でもそんなん誰も教えてくれへんから、
預ける投資に手を出す人はめっちゃ多い。

結局、欲に目がくらんで、
【預ける】から持ち逃げされるんです。

つまりは、唯一詐欺に遭わない方法は、

【預けない】

預けなければ、詐欺はできない。
*注意*
「預けない」=信託保全(分別管理)されているものは除く。

そしたら絶対に無くならない、
無くなりようがない。

厳密には、
【信託されている】所へ預けるということ。

ちゃんと信託されていれば、運用により「減る」ことあっても「無くなる」ことはない。

間に関係者が何人もいて複雑な契約(逆に極端に簡単すぎる契約)

直接現金で持ってこい(配当を支払う)と言う

これはもう論外。
理由は「税金回避のため」だとか「振込手数料を抑えるため」だとか言う。

そういうやつらに限って「社会貢献」とかを謳う。
「この素晴らしい案件を多く広めて、皆さんの金銭的不安を取り除いてあげたいのです!!」
とか言って。

社会貢献を謳うのだったら、なぜ手数料をケチったり税金を支払わないのか。

『元本保証』と謳う

投資ちゅうんは、増える可能性がある分、減る可能性もあんねん。

当たり前や!

儲かるだけやったら、なんで人に言わなあかんねん!

それを元本保証だの、リスクは無いだの、ただ儲かることばっかり言いよる奴はアカンで。

「詐欺は信用のある人から来る」んです。

 

 

上記、5つのポイントに合致したら、ほぼ100%「ポンジー・スキーム」と思っても間違いありません。

そして日本で有名になった詐欺話も、ほとんどポンジーです。

エビも、和牛も、円天も、、、

都合が良すぎる投資は、ポンジスキームでないか疑いを持ちましょう。

【おまけ】実際にあった案件から練習問題

『投資詐欺に共通するポイント』
を考えてみよか。

「リゾートホテルのタイムシェア」って聞いたことあるかな?

数年前に流行ってて、よく相談されたんよ。

そもそも「タイムシェア」とは、
リゾート物件を一週間単位で所有できる権利のこと。

ちなみに、タイムシェアと言えば、ヒルトン・ホテルが有名やわ。

普通、ヒルトンのタイムシェアって、
ハワイのホテル(部屋)を年に1週間所有できる権利を買う。

って感じで、不動産(部屋)のシェアオーナーってことやねん。

でも、このタイムシェアは、ある会社が投資家からお金を集めて
世界各所のタイムシェア物件をいくつも保有するというもの。

ほんで、その所有した部屋を貸し出し、
そこから上がった収益を投資家に分配することが目的。

要は、不動産の小口投資みたいなもんやな。

で、詳細はというと、

●月3%の配当

●入会金 10万円、管理手数料 3万円/年

●投資単位 10万円/口~

●解約は3年間できない

●振込先 窓口となる会社

つまり最低投資額は、
入会金  10万
最低単位 10万/口
で、20万。

で、相談者は初め、50万円(投資額)を投資。

毎月、元本の3%の1.5万円が振り込まれるのをええことに、
調子に乗って、追加投資をした。

総額200万円まで膨らませたあと、
半年も経たんうちに配当は止まって、
今は、会社と連絡も取れへん・・・・。

もしあなたが、投資詐欺に遭いたくないんやったら、
投資詐欺を見抜けるようになる必要がある。

もしくは、見抜けるアドバイザーを見つける必要がある。

どっちにしても、「預けない」ことが、
投資詐欺に遭わへん方法には変わりないけどな。

投資詐欺は、架空の話で金を集め、架空の配当を出し、架空の実績を作る。
更に架空の話に尾ひれがつく。

あとは…破滅へ向かって広がってゆくだけ。

これは経験した人でないと分からないかも知れません。

だから今は、頭の端にでも置いておいて下さい。

将来、きっと役に立ちますから。